手指消毒や感染症対策を実施したうえで2022年11月18日(金)に開催しました、第30回月例会。

今回は徳島大学蔵本キャンパス大塚講堂にて、プロバスケットボール男子Bリーグの島田 慎二チェアマンをお招きし、［理念経営実現のために］と題して講演していただきました。現地とオンライン配信を合わせて370名の方にご参加いただきました。

大学卒業後に起業し、旅行会社3社を設立するなどの経営手腕を買われて、40歳の時にB1・千葉ジェッツの運営会社社長に就任。当時経営難に陥っていた球団の組織改革の第一歩として、勝利至上主義を掲げるのではなく“千葉ジェッツを取り巻くすべての人たちと共にハッピーになる”という経営理念を、社長就任の当日に発表したといいます。大企業に対抗するチャレンジャーという対場を明確にして地元スポンサー企業の力を集結。獲得した資金と経営側の熱い魂を持って、それまで現場に任せていたチーム作りにも介入し、今までに無かった演出でファンサービスにも注力したそうです。

結果、リーグトップの観客動員力を持つ球団へと変貌させた自らの経験から、「スポーツビジネスは必ず勝敗が影響してくる。負けても応援したいと思えるチームにすることが大切。チームが地域に歩み寄る“地域密着”は当たり前で、チームがあることで地域を愛する人が増える“地域愛着”が最も重要」だと語っていただきました。

講演後にはアリーナが地域に果たす役割などについてパネルディスカッションも実施。今年誕生したプロチーム『徳島ガンバロウズ』が来年度にBリーグ３部入りを目指すこともあり、会場は最後まで熱気に包まれて参加者にとっても貴重な機会となりました。